2004年03月05日

ノートの取り方 ~ 図解思考

私が見てきた優秀な人(*1)、特に発想力、着想力に優れた人の、ノートの取り方には一つの共通点がある。大学院時代からうっすら感じていたことではあったが、社会人になって確信に変わった。

それは、図を多様し、殆ど図解されている点だ。

私の最も尊敬するある先輩のノートは、当然のように図だらけである。
その先輩とPDAの話をした時の言葉が印象に残っている。

「思いつく事がすべて図になってるから、そういうのをハンドリングするにはPDAっていまいち力不足なんだよねー」

この図解傾向はノートの場合だけでなく、ホワイトボードに書く時でも、パワーポイントで資料を作る時にも当てはまる。

ちなみに、これとは直接関係はないが、議論が盛り上がってくると、立ち上がってホワイトボードに絵を描き出すという行動特性も共通しているように思う(これはコンサルタント的習性だが)。

今でこそ「図解思考のススメ」を謳った書籍が本屋に沢山並んでいるが(最近は陳腐化してきて明らかに下火気味)、出来る人はそもそも図解思考しようと意識しなくても、そういう思考をしているように思う。

図解するというのは、要するに「本質を捉える」ということだ。文章でだらだら表現するのではなく、キーワードレベルで本質を捉え、その関係性を理解し、図解する。

その意味で、これまで図解してこなかった人は、システマチックに図解していくだけでも、十二分に効果はあると思う。副次的には考える力もつく。

図解はセンスではなく技術である、と主張する本も見かけた。確かに「図解する」という点だけに限れば技術かもしれないが、最終的にはセンスが重要になってくるように思う。

図解思考の書籍が世に出回ったということは、ここで紹介されている図解のパターンや、方法をそのまま用いるだけではこの類の本を読んだ人達と差別化出来ないということでもある。つまり、他者と差別化を図っていくためには、センスが必要ということだ。同じ方法(図解)でも、例えば、一つ切り口をかえれば全く違った結果が出る。その「切り口」として何を選ぶか、それはまさにセンスに他ならない。

図解思考が流行る以前から当たり前のように図解思考だった人達は、センスの面でも優れている割合が高いように思う。いつも「はっ」とさせられる。

では、どうやってその「センス」を身につけ、磨くのか?

もって生まれた「センス」というものもあるが、訓練で磨くことも出来る「センス」もあるように私は思う。定式的な方法論があるのかどうかは分からないが、感度の高いアンテナを張って、見たり、聞いたり、書いたり、考えたり、常に意識して磨いていく(訓練)のが、結局のところ王道ではないかと思う。

どなたか、良い方法論、実践があれば教えて下さい。

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図解の練習に使える本をちょっと紹介。

図で考える人の図解表現の技術―思考力と発想力を鍛える20講
久恒 啓一 (著)
図で考える人の図解表現の技術

図で考える人は仕事ができる 実践編
久恒 啓一 (著)
図で考える人は仕事ができる

この手の本は山ほど出版されているが、沢山読む必要は無い。数冊読んで、それを実際の業務にどう生かすかを考え、実践していくことの方が重要。
あと、普段から図解思考な人がこれら書籍を読んでも大して得るものは無いと思う。

最強の戦略は「図」で立てる!―アイデアを一気に実現に近づける、図解発想の技術
村山 涼一 (著)
最強の戦略は「図」で立てる!

こちらは上記とはちょっと毛色が違うが、より実用的、実践的な本。使えるフレームワークが沢山例示されており、即戦力になると思う。


<この文章は、以前某blogで掲載したものを加工し、再掲しています>
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(*1)優秀と一言にいっても、何をもって優秀とするかは難しいところです。
いろんな評価軸があります。でも、ここでは私が勝手に優秀だと感じた人の話をしています。

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投稿者 thinkperson : 2004年03月05日 11:24 | 世界を広げる:トラックバック(0)
カテゴリー: コラム



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