企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得
田坂 広志 (著)

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「企画力」とは、著者によると「企画を実現する力」であり、「人間と組織を動かす力」であるという。本書では、企画書は人、組織を動かすものであるという観点から、あるべき企画書の姿を論じている。
では、人と組織を動かすと言っても、どのようにして動かせばよいのか。著者はそれを「物語」を語ることによって実現するという。
企業、市場、社会に何が起こるのか。そのとき、どういう好機が訪れ、何をすべきなのか。
そのこれから起こりうる物語を魅力的に語ることによって、顧客はひきこまれ、想像力を駆り立て、智恵が沸き、行動に駆られる。著者は、これを「共感」が生まれる状態であるとし、このような「物語」こそが、人と組織を動かすのだという。
テンポ良く、しかし深く、著者の考える企画書の有るべき姿が魅力的に語られる。
本書の特徴は、ありがちな企画書作成のテクニックを紹介するのではなく、顧客やその組織を踏まえた企画書のあるべき姿、作成者側の心構えを説いていることであり、よりマクロな視点での企画書作成の示唆を得ることができる点にあると思う。
逆に言えば、表の作り方、見せ方といったミクロな部分のテクニックをこの本に期待するのは間違いだろう。この手の内容は、過去に紹介したもので言えば以下2冊が参考になる。
ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
高田 貴久 (著)
最強の戦略は「図」で立てる!―アイデアを一気に実現に近づける、図解発想の技術
村山 涼一 (著)
本書の中で著者は「読みやすい企画書は自問自答のスタイル」と述べているが、この書籍も同じスタイルで書かれており、その読みやすさには唸らされるものがある。確かに不思議とページをめくらせる力があるように思う(もちろん、中身も伴った上でのスタイルではあるけど)。「読みやすい企画書は自問自答のスタイル」、字面の理解ではなく、非常に説得力ある主張だと「実感」した。
目次を見るだけでも、十分得るものがある。幾つか引用しておくが、ちょっとでも惹かれた人は是非原著に当たられたし。ビジネスパーソン必読。
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投稿者 thinkperson : 2004年04月14日 10:16 | 世界を広げる:トラックバック(0)