昨日は効果的に記憶するための話をしました。
「無意味記憶」「単純記憶」と言えば、学力低下が問題視されている学校教育が想起されます。今日は、その記憶に関連して本の紹介。
間違いだらけの学習論―なぜ勉強が身につかないか
西林 克彦 (著)

学校教育の議論での頻出キーワード「詰め込み教育」を引き合いに、如何に詰め込み教育が詰め込めないかを科学的に論証しようとした興味深い一冊。
学校での学習内容は、ここ20年近く「学習内容を減らす」ことを大方針に、小・中・高を通して学習内容が出来るだけ被らないように設計されてきました。2度学ぶ箇所は1度学べば十分じゃないか、そうすれば学習内容は大幅に削減できる、という発想です。
従来は小学校と中学校、中学校と高校、あるいは、小学校と高校などの組み合わせで学習内容に重複が生じることで、それぞれの知識が頭の中で意味づけられ、効果的な記憶を実現していたものが、学ぶことを減らされたことによって、それが難しくなってしまった。
有意味であることの度合いを下げるようなアプローチだったわけです。
# ご存じの通り、今はその反動で学習内容を増やす方向に向かっていますが。
この本の内容を一言で表現するとすれば、科学的な記憶術の本。意味づけて記憶することが如何に効果的であるかという点も含め、記憶のメカニズムを知るには非常にわかりやすく、面白い本です。
興味のある方は是非一読を。
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投稿者 thinkperson : 2004年10月07日 08:00 | 世界を広げる:トラックバック(0)