学生時代、家電量販店でメーカー製パソコンを売ったり、プロバイダ加入を勧めたりするバイト(派遣)をしていました。主に土日祝日です。当然、販売報告書があるのですが、不思議とどこのメーカーも項目が殆ど同じでした。聞くところによると今も一緒らしいです。
◆報告書のための報告書
この手の定期的な作業は、時間と共に目的意識が薄れルーチンワーク化しがちですが、この報告書も例に漏れず。本来はそこから得られた情報を元に、何かのアクションにつながる意志決定を行うことが目的だったはずです。毎週販売台数が増えた・減ったに一喜一憂して「へぇー」では意味がありません。
とは言っても、闇雲に情報を集めるのでは今と変わらないので×です。アクションの「仮説」を立てて、それを検証するための情報に的を絞って集める必要があります。集める目的を明確にせず幅広く情報を集めても、幅広く薄い答えが出るだけで、既知以上のものが出ることは殆どないでしょう。また仮説を持たずにデータを眺めても何も見えてきません。仮説の有無で「気づき」の量も質も違ってくるように思います。
アクションの仮説と言っても難しいものではなく、基本的に「商品を売る」という目標があって、その上で営業担当の方が「ここが良くない」「こうすれば売れるかな」といった漠然とでも感じている事柄にヒントがあるのではないでしょうか。店頭商品の陳列状況改善でも、派遣社員の商品販売トークの改善でも、他社プロモーション動向の把握、でも良いのです。逆に言えば、普段何も感じることがないという人から仮説は生まれないでしょう。
◆仮説のある報告書
そこで、目的を忘れて迷走しないように、また、より実効性を高めるために作業や報告書のタイトルに「検証したいアクションの仮説を埋め込んでしまう」という手があります。ちょっとした認知的負荷をかける仕組みを組み込むということですね。
この例で言えば「店頭プロモーション方法の改善に資する売上報告書」のようにしてしまうのです。このタイトルを見れば、他社商品の販売価格だけ追いかけても意味がないことや、自社のプロモーション方法や販売台数だけを見ていても始まらないことも見えてきます。最終的には「改善に資」すためのものであることも分かります。
このタイトルも当然固定にするのではなく、2週間、1ヶ月、3ヶ月等の期間を区切って定期的に変えていく枠組みにするのが良いでしょう。そもそも、うまく一つの仮説が検証できれば次に検証すべき事柄も見えてくるはずはずです。こうなればしめたものでしょう。
と、長々と書いてみましたが、これらは本来既にやっているべき真っ当なことのはず。でも、出来ているメーカーがどれだけあるのか・・・? みんな横並びでやっているからこそ、ちょっと違うことをすれば十二分にオイシイ思いが出来るはずなのです。その事に「気づく」だけで一歩優位に立つことが出来るかもしれないのですが、「気づく」というのは本当に難しいことですね。
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今回は、毎日メモ書き、思考の整理、ブレスト等に使っているPDA用ソフトウェアの紹介です。以前、図解思考の話をしましたが、それにも十分活躍してくれます。
◆FreeNote QT(Joker's INN):SLシリーズのザウルス用
http://www.urban.ne.jp/home/kanemori/

よくあるフリーハンド形式のメモアプリと違うのは、画面を上下左右どこまでも広げて書き続けることができるという点。ハードウェアの制約である画面サイズを越えて書くことができます。
さらに便利なのが、それをPDF形式でエクスポートできる点。電車の中で書きまくったメモを、会社のパソコンでPDFから印刷するという使い方をしています。沢山書くと印刷時、結果的に圧縮されて本当に手書きで紙に書いたようなテイストになり、妙な満足感が得られます。
思いついたことを手書きで書き残す、思考を整理する、ブレストする等の用途においては、最強のソフトウェアでしょう。フリーですが、シェアウェアでも使う価値があります。
…という話をすると、PDAを使ったことのある人なら、手書きに関する様々な違和感が思い出されるのではないでしょうか。描画される線がスタイラスの動きにワンテンポ遅れるとか、解像度が低くて思った文字にならないとか、画面が狭くて書ける情報が少なすぎるとか。
私が使っているのはSL-C760という、OSにLinuxを採用したザウルスなのですが、これは他のPDAと比較しても画面の解像度が高く、紙に文字を書くのに近い感覚で心地よく画面に書けます。他のPDAでは得られない感覚でしょう。CLIEユーザである図解思考な某先輩も、これは羨ましがってました。
ちなみに、このSLシリーズのザウルスは従来のザウルスとは全く別物で、電子手帳ではなく、超小型パソコンと解釈するのが正しいでしょう。そのため、パソコンチックなめんどくささが随所に見られ、誰にでも勧められる代物ではないと思っています。ぐりぐり弄くりまわしたい人にはたまらないハードウェアなのでしょうけど。
でも、それでもこれを使い続けるのは、このソフトウェアがあるからだと言っても過言ではありません。SLザウルス+FreeNote QTは、PDAを考えるためのツールとして使いたい人にとっては最強のコンビではないでしょうか。
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>> ザウルスSL-Cシリーズの価格を楽天でチェック
税込み・送料込みなので、ここがそれなりに安い?
→ PCあきんど:SL-C860価格
◆関連URL:
こんなに役立つ発想支援ソフト 図で考えて「仕事力」をつけよう!
http://smallbiz.nikkeibp.co.jp/pre/it21repo021106/tool_3.shtml
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ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
高田 貴久 (著)

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一見するとよくあるプレゼン系の本に見えるが、それらとは全く別物である。極めて実践的な深みある本。
ロジカルという言葉からも想像されるように、論理思考系の内容も多く含まれている。しかし、よくある論理思考系の本と違うのは、そういった思考能力もそれ自体が目的ではなく、最終的には誰かに「提案」するのだという前提に立ち、ビジネスマンが付加価値の高い仕事をするために必要ないくつかの能力を「提案」という切り口で整理した点にある。
ここで言うビジネスマンが価値の高い仕事をするために必要な能力とは
特段厚みある書籍ではないと思うが、中身は非常に濃い。
会議設計の章も捨てがたいが、私がこの本で一番おもしろいと感じたのは「仮説検証力」の部分である。著者によると、仮説検証は次の5つのステップで行う。
どうも、論理思考は出来るが仮説検証が苦手だという人は、仮説の元になる情報のインプットが足りない場合が多いようだ。著者は「仮説」を「論点に対するヤマカンの答え」であると言い切っているが、それはもちろん本当のヤマカンではなく、情報収集の結果に裏打ちされたヤマカンであり、確度の高いヤマカンなのである。ちなみに「論点」とは「検討することによって、より良い意志判断が出来る項目」であり、「議論のポイント」である。
仮説検証のプロセスで陥りやすいこういった罠もふまえ、著者の主張が展開される。
仮説検証プロセスにここまで踏み込んだものはそれほど多くない。本書はその悩みに一つの答えを出してくれる。最近読んだ思考系の本の中では一番面白かった。長く使える本であり、ある種名著だとも思う。
優秀な人というのは、ある具体から抽象化、汎用化し、さらに別の具体を生み出す能力に長けた人が多い。本書はまさにその好例であり、その意味でも学ぶべき点は多い。
ちなみにこの著者は1973年生まれ。私よりも少し年上の方であるが、失礼ながら自分のベンチマークとして見たときの好目標になる。頑張ろう。
◆参考情報
著者高田氏のWebサイト:外資コンサル.com
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blogを始めた理由はいろいろあるが、その一つにコラムの類の比較的自由な文章を書いてみたかったというのがある。
論文や報告書のようなカタイ文章は結構書いてきたが、コラムらしき文章は殆ど書いた経験が無い。書評なんかは一度も書いたことが無かったので、これもいい勉強になっているなと思う。
まだそれほど多く書いてはいないが、それでも自分の好きな、書きたい文章のフレームワークというのが最近見えてきた。
そのフレームワークにも、
・読むのは好きだけど、書けない・書かないタイプのフレームワーク
・読むのも書くのも好きなタイプのフレームワーク
・嫌いなタイプのフレームワーク
というのが私の中にあるらしいことにも、今更ながら気づいた。
フレームワークと言っても正しい・間違っているの問題ではなく、有る程度基本的な情報を押さえておけば、あとは好みの世界のように思う。
ということで、現段階の文章を書くためのフレームワークを紹介。こりゃおかしいやろ、とか、これも入れては?なんてご意見もお待ちしております。
付加価値の部分は、さらにミクロなフレームワークがある。
他者との会話や本を読みながらふと思いついたことは、なにかの断片、キーワードであることが多く、このレベルの理解では(自分がなっていると思っていても)大体形になっていない。人に説明すればとたんにボロが出るのがオチ。
頭の中にあるアイデアや考えていることを、より精緻化し、一つのコンセプトにまで高めていくためには、書くことが不可欠だと思う。
あとは、blogのように他者が読むことを想定して「読み手の想定意見」というものも組み込んでおくと良いかもしれない。
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考え方の枠組みも分かってきたし、どんどんアタマを鍛えていきたい。
でも、どういうケースを取りあげて、どういう問いを立てて、何をすれば良いのか?
そんな質問を友人から受けた。
ということで、書評はないけど、「問いの立て方」という点で参考になる書籍の紹介。
実践! MBAトレーニング新・ビジネス思考
大前 研一 (著)

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大前研一氏が提供しているボンド大学-BBT MBAプログラムから、オンライン講義とそのディスカッション内容を元に抽出、構成したもの。
個別の題材についての議論内容はamazonの書評にもあるとおり、大前氏賛同傾向が強く正直なところ違和感があった。だが、問いの立て方、立てた問いを元にどのような考えを導き出していくのか、を学ぶためには良いテキストであるように思う。
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生きてますが、激しく働いてます。ネタもいっぱいあるのですが。
閑話休題。
3/24の読売新聞朝刊に飲食店の喫煙対策とその効果に関する記事があった。
要点は以下の通り。
記事の見せ方はさておき、世の中なんとなく理解されている、共有されている言説、この事例で言えば「禁煙化は収益に悪影響を与える」のような言説が本当に多いと思う。確かに、直感的には喫煙者の客が減って収益減につながりそうな印象は受ける。でも、本当にそうなのか? 業種によっても、規模によっても、立地によっても違うのではないか?
その真偽は完璧に判断出来ないまでも、ある程度は予測、判断することが出来る。
シミュレーションするための材料はいくらでもあるのだが、一旦言説化すると、それ自体が自明視され、問い直されることは少ない。しかもイメージレベルで共有されるので、他者と会話してもそれがまかり通る。なので、ますます人は疑問を持たない。言説とは人間の思考停止を誘う魔力があるようだ。
ビジネスにおいても「今時Webサイトの無い企業は駄目だ」「ITで経営を効率化しなければならない」のような、分かるようで分からない言説が山ほどある。なぜWebサイトが無いと駄目なのか? なぜ効率化しなければならないのか?
常にそういった言説に振り回されていないか、無意識に使っていないか、何となく納得していないか、内省する必要があるように思う。でないと、本質を捉えた議論はできないだろう。
ちなみに、私はタバコ嫌いである。なので、カフェラーニングを実践するに当たっての最重要ポイントは、その店が「禁煙かどうか」、あるいは「きちんと分煙されているか」である。タリーズ、スタバ万歳。
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ロジカルに分析する時にも、アイデアを出す時にも人は常に「思考」している。今回紹介する書籍はその「思考」自体に着目した本。
考えるプロが明かす「思考の生活習慣病」克服法
船川 淳志 (著)

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著者は、企業人の間に蔓延する、考えることが出来ない、止まってしまうという「思考不全、思考停止」状態を指して、これは「思考の生活習慣病」ではないかと指摘する。その症状は4つに分類出来るという。
前者2つを「思考停止系」、後者2つを「思考不全系」と分類する。モノより知的付加価値が重要な時代になり、思考力の重要性は益々高まっている。こういった環境の変化がこの病気を顕在化させた。
著者がこの症状を指して「思考の生活習慣病」と名付けた理由は、以下の2点による。
この病気は直せる=思考力は習慣で鍛えることが出来るという一貫した主張のもと、その方法が紹介される。
思考力の強化は次の3つのステップで行う。
【ステップ1】思考を活性化する7つの基礎習慣の実践
【ステップ2】2つのモード:クリエイティヴ思考とクリティカル思考を鍛える
【ステップ3】3つの思考の基本動作(分ける、まとめる、置き換える)を実行
以下、簡単に紹介する。詳細は原著を確認頂きたい。
■ステップ1
7つの基礎習慣とは以下の通り。
これらは思考力強化の為の「習慣」であるので、逆の言い方に変えればこのような症状が多いということでもある。あるある、そうそう、と思わずにはいられないのではないだろうか。
■ステップ2
クリエイティブ思考=創造モード、クリティカル思考=検証モードを鍛えるのが第2ステップである。
この議論は、昨日紹介した「戦略「脳」を鍛える(2004/3/12)」の「知的シャドウボクシング」と基本的に同じものである。この両思考が重要な理由は、言うまでもなく、補完関係にあるからだ。右脳でクリエイティブに創り上げたものを、左脳でクリティカルに検証するのである。
■ステップ3
世の中には沢山の分析ツールや手法が紹介されているが、多くの人はこれを身につけることに苦労している。著者は、その原因の一つが上で述べた根本的な思考力の問題、もう一つは、提供する側である書き手と読み手双方の「幻想」があると分析する。
つまり、「たった一つの正しい手法」があるかのように幻想を抱かせたり、あるいは抱いたりしてしまい、その結果、使う側がいつまで経ってもビジネスの現場で効果的に考えながら仕事を進めるために必要な「スキルの全体像」を掴むことが出来ない。その結果、論理思考偏重になったり、何が何でも「ピラミッド」で分析してしまうような状況に陥るのだという。
実は、先日書いた「フレームワークの先(2004/3/15)」の前半は、類する問題意識を持って書いたものである。まさに同意。
当然であるが、思考が出来ても、ツールや手法が使えても、人を動かす、伝える、実行力がなければビジネスでは通用しないという点も抜け落ちがちであるように思う。(ちなみに、次の本はこの点に着目したものをチョイス予定)
ステップ3では、こういった現状を踏まえ、思考力を「使う」ための機能として(1)分ける、(2)まとめる、(3)置き換える、の3つを紹介している。
最終章は、「思考」を組織の中でいかすための方法が語られる。なかなか興味深いのだが、本来は単独で本が書けるパートであり、ちょっと尻切れトンボ感もある。本論からは微妙に趣旨がはずれるので今回は割愛するが、この部分は今後独立した展開もあるように思えた。
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この本は右脳系・左脳系問わず、思考力を強化したい、なんとかしなければという問題意識のある人に特に有効ではないだろうか。自分がどの思考モードで考えているかを認識することで、その意味や効果は全く違ってくる。筋トレで言えば、今やっているトレーニングでどこの筋肉を鍛えようとしているのかを意識しなければいけない(効果が半減する)のと同じである。
ロジカルシンキングを行うにしても、マンダラートでアイデアを出すにしても、そのベースにある思考に問題があれば、やはりそこがボトルネックになる可能性は高い。具体的な技・ハウツー系の書籍を読む前に一度は目を通しておくと良いと思う。
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広告屋らしさを随所に(良くも悪くも)感じさせるけど、なかなか実用的な本。
考具―考えるための道具、持っていますか?
加藤 昌治 (著)

考えるといっても闇雲に考えるのではなく、ノウハウやツールを使うことでそれが比較的楽に、システマチックに出来るようになるという主張の元、既存の考えるためのツールを「考具」と名付け、著者の視点で役立つと思ったものを紹介している。
本書では、以下3つのカテゴリに分けてツールが紹介されている。
(1)情報を吸収するための考具
(2)集めた情報を展開するための考具
(3)展開した情報を収束させるための考具
取りあげているツールの数が多いため一つ一つの解説はそれほど詳しくはないが、内容としてはこれで十分だろう。例えばフォトリーディングは独立した書籍があるが、本書でもエッセンスは網羅されている。ここにある情報でも足りないと感じたなら、googleで検索する、他書を当たるなどすれば良い。
そういう意味では、アイデアに関するツールの美味しいところ取りの出来る、即効性の高い実用的な本とも言える。
詳細なツールについてはここでは詳説しないが、個人的にはカラーバス、マンダラートは使えると思った。特に前者は応用範囲が広く、バリエーションも相当考えられそうだ。
ところで、ツールを紹介することが本書の主眼であると考えられるが、それに付随して随所にちりばめられているメッセージ(これがありふれたメッセージなのだけど)が良いと思った。幾つか挙げてみると、
他者の言葉も含まれているが、その引用にも著者の想いを感じることが出来る。そうそう、と共感しつつ読んだ。
さて、読後に考えたこと。
昔先輩に教えられた、お客さんに持って行くTodoリストの作り方を思い出した。
項目を箇条書きにすることはもちろん、項目の頭はドットではなく、チェックを入れたくなるような四角(□)にすると良い、というものだ(下図)。子供だましのように思われるかもしれないが、お客さんの所にこの形式でもっていくと、チェックして下さいねとは言わずともきっちりチェックして使ってくれている。案外馬鹿には出来ない。

思わずチェックしてしまう□の魔力
どうやら、考具とは、本質的には人の認知的枠組みに対して強制的に変革を迫るツールらしい。ある決まった枠組み、スキーマを人は持ち、それに如何に依拠して生きているかに気づかされる。
著者は最後に「本当の考具の達人は手ぶらなのかもしれない」という言葉で締めくくっているが、最も原始的、かつ、重要な考具は、まず上記のことに気づき、実感することかもしれない。
--- 追記 ---
考具の公式ウェブサイトはこちら。
http://www.coquets.net/kogu/
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フレームワーク思考とは、このblogを見て下さっている人には今更かと思いますが、端的に言えば、物事の細かな枝葉末節に拘るのではなく、ある決まった枠組みを用いて大きく全体を捉える考え方のことを指します。自分でフレームワークを考えるというのもありますが、世の中には先人達が考えた便利なフレームワークが沢山あります。例えば、3C、4P、もっと標準的なもので言えば5W1Hなんかもそうです。
全般にメリットばかりが強調されがちなフレームワーク思考ですが、最近フレームワークでの分析に満足して終わってしまっている資料に出くわす機会が増えました。最終的なゴールは、全体を構造化し把握した上で、取り組むべき課題を見つけ、それを深掘りし、解決策、ソリューションを出すことにあるはずです。最近のこの手の分析本の流行は、それ自体を目的化することを助長した側面も多少あるような気がします。
このフレームワークによる分析は「当たり前品質」を実現するための基盤でしかなく、つまり、ここでの差別化は難しいだろうと思うのです。
この点において、昨日紹介した戦略「脳」を鍛える(御立 尚資著)が、定式化したフレームワーク以外の部分に着目し、それを「インサイト」として汎用化しようと試みたことには共感を覚えます。レビューでは微妙に否定的なことを書きましたが、自分たちなりの方法論にまで高めたところにスゴさを感じます。
頭では分かっていても、あそこまで完成度を高めるのは相当難しいのです。
書籍として世の中に出回った以上、もはやこれと同じコトをやっていては差別化出来ないということでもありますが、今重要なのは、フレームワークを超えて差別化するための自分なりの方法論を如何に生み出し使いこなすか、ということであり、頭で分かってはい終わり、かけ声だけで終わりではなく、そのために行動出来るかどうかという基本的なことが問われているのではないでしょうか。
最近訳あって、アイデア出す系、頭鍛える系の本をまとめて読んでいる。読んだものすべてについて、これまた訳あってレビューを書くわけにはいかないので、幾つかチョイスする。で、今回はその第一弾。
戦略「脳」を鍛える
御立 尚資 (著)

戦略を考える時に必要な視点、頭の使い方を紹介した本。
著者によると、戦略論を勉強するだけでは勝てる戦略を作ることは出来ず、加えて、ある種の頭の使い方を身につける訓練が不可欠であるという。アカデミックな戦略論は後講釈で定石化することで成立しているため、発見、模倣、陳腐化、イノベーションを繰り返す。その定石を超えたイノベーションこそが戦略の本質であり、そこで重要になるのが「ユニーク」であることである。そのユニークさを創り出す上で重要なものが、この本のキモである「インサイト」だという。インサイトとは、引用すると
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勝てる戦略の構築に必要な「頭の使い方」、ならびにその結果として得られる「ユニークな視座」
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とされる。本著の目的は、この「インサイト」の解説、そして各所、終盤に用意された疑似体験(練習問題)を通してのインサイト獲得のトレーニングにある。
結論から言えば、「ユニークな戦略」とは以下の公式で表現される。
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ユニークな戦略 = (パターン認識+グラフ発想)×知的シャドウボクシング+(拡散レンズ+フォーカスレンズ+ひねりレンズ)
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前者のカッコは【スピード】、後者のカッコは【レンズ】と表現されている。この公式を見て内容が大凡想像がつく人はこの本を読む必要は無いと思われるが、その理由は後述する。
以下、この公式を分解、詳説していく。
<スピード>
スピードとは、端的に言えば、戦略の仮説を作り、それを検証するサイクルを速くまわす、ということである。そのために有効な手法として、以下の2つがある。
■パターン認識
パターン認識の基本は、世の中にある戦略を定石としてパターン化し身に付けることにある。そして、戦略検討時にそれらパターンを組み合わせたり、捉える角度を変えることで素早く端的に状況を把握し、より速く適切な戦略の仮説を立てることが可能になる。その際、戦略のエッセンスをコンセプトワードで記憶すると想起が容易になるため、著書の中では幾つかのパターンと関連するコンセプトワードが紹介されている。
■グラフ発想
グラフ発想とは、基本的にはビジュアルなイメージで思考することである。ビジュアルで思考することの効用については今更説明するまでもないため省略するが(興味のある方は「ノートの取り方 ~ 図解思考」も参照頂きたい)、敢えてビジュアル発想(図解思考)ではなく「グラフ発想」と表現されているのは、「数値」に重きを置いているためである。単なる図解ではなく、頭の中でシミュレーションを行うことも踏まえ、グラフによる図解を心がけろ、ということである。
<知的シャドウボクシング>
これは、要するに仮説構築-検証サイクルをまわすことである。右脳を中心にひねり出した発想、イメージを、左脳を通して他者にも理解出来るように論理化する、これを素早く行い、仮説を進化させていくのである。
<レンズ>
レンズとは、「視点」「視座」「切り口」などの日本語で表現出来る。
個別に詳説しないが、キーワードを見て大凡想像はつくのではないだろうか。
拡散:視野を広げる視点
フォーカス:狭く深く見る視点
ひねり:思考をジャンプさせる視点
本書の終盤には上記手法を復習、実践するための課題と、チームでインサイトを生み出すことについても触れられているが、個人的には後者は蛇足だと思えた。実際割いているページ数も多くはない。
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戦略を考える上でのテクニックが上手くまとめられていると思う。ただし、個人的には得るものはあまり無かったというのが読後の印象である。というのも、インサイト、レンズ等といった言葉で表現されるものは、必ずしも新しいものではないと思われる。この手の本を複数読んだことのある方なら、どこかで読んだことがあるような気がするという感想を持つのではないだろうか。公式を見て内容の想像がつく人は読む必要は無いと言った理由はここにある。
コンサル企業に限らず、外資系企業は本質的には従来あるものと大きくは変わらないもの(本質的には同じもの)でも、少し違う要素を付加して新しい名称を付け、新しいものとして打ち出すことに長けていると思う。もちろんこの手法自体を否定する気は更々無い。パターン認識の一つとして覚えておいて欲しいぐらい重要な戦略の一つである。
このblogでは役に立たない本は紹介しないというポリシー。目次を見て内容が想像出来ない方は是非読んで頂きたい。戦略を考える上で必要なエッセンスが凝縮されており、読んで損はない。また、戦略に限らず役立つものがきっと得られると思う(こういう時は、メタにこの本を見ることが重要である)。
ちなみに、読後に関連したネタを一つ思いついたので、今週中に書いてみたいと思う(時間あるかな…)
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今回の話題は、ネットで新しいサービスを検討する時にお約束のように登場する「情報をメールで配信しよう」というメルマガ情報配信症候群(勝手に命名)について思うところを書いてみます。
メルマガという言葉も最近は市民権を得て、違和感なく使われるようになりました。登録しているメルマガの数も複数という人も多いと思います。ですが、その登録したメルマガ、すべてちゃんと目を通していますか? 実は読んでないものの方が多いのではないでしょうか?
というのも、情報を得る手段としてはメルマガ以外にもgoogle等の検索エンジンがありますし、ネットだけでなくリアルの世界にも情報は十二分に溢れています。
これだけの情報があるなかで、敢えてまだ情報をメールでどんどん送って欲しいという人がどれだけいるのでしょうか。
メーラーを起動して、メールを受信すると10通来ていた。届いたメールのうち7通はメルマガだ。電気製品を買ってユーザ登録したら送られてくるようになったメールもあるし、まぐまぐから登録したものもある。最初は喜んで読んでいたが、最近は内容も構成も変わらず飽きてきて、届いたメールを開くこともなくなった。必要なメールだけ読んで、あとはそのままゴミ箱に移動…。
この使われ方のシーンを指して「利用シーン」等と表現しますが(近い言葉としては『エクスペリエンス』なんてものも流行りましたね)、利用者の立場になりきって、その使われるシーンを想像することはビジネスを考える上で最も重要な視点の一つだと思います。
冒頭の例で言えば、「自分たちが」メールを配信するという利用シーンはイメージ出来ているけど、「受け手が」メールを受信してそれを読むという利用シーンがイメージ出来ていない、ということになります。メール配信に限らず、「そんなこと言っているけど、あなた自分では絶対使わないでしょ?」というものを口にする人が多いなぁというのがここ数年の実感です。
もちろん、それでもメールで情報を配信するということになっても、それはそれで問題ないと思います。ピンポイントに、かつ低コストで欲しい人に欲しい情報を届けるという意味ではメルマガも優れた手段だと思いますので、チャレンジする価値はあると思います(実際に効果的に活用している企業も沢山見てきました)。
ただ、上記のような想像される利用シーンを超えうるもの、つまり「複数購読しているメルマガの中から、これだけはゴミ箱に捨てられることなく毎回必ずメールが読まれている」という利用シーンを生み出さなければならないという大きな課題が待ちかまえてはいますが。
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ちなみに、私が利用シーンを考えるときは一旦オフィスを出て、道行く人達を観察します。その人達の中から属性の重ならなそうな人を複数チョイスして、その人になりきります。そして、今考えているサービス等をその人達が利用するとしたらどうなるか…を延々と妄想するだけです。
本屋に行ったときに、どういう風に本を選びますか?
欲しい本のある棚に直行して、それを買って帰る、新刊本の棚、ベストセラーの棚をまわって欲しい本があれば買って帰る…等色々あると思います。
ここで一つ紹介したいのは、敢えて自分が行きたいと思っている本棚ではないところを先にまわるという本の選び方です。
なぜなら、自分の関心が薄い領域にこそ「ネタ」があると思うからです。
「ネタ」は自分の関心に当てはめて考えて下さい。ビジネスのネタ、研究のネタ、マンガのネタ、イラストのネタなんかがあるということです。
世の中様々なコトが、様々な領域と複雑に絡み合って成立していると思います。意外なほどに。その絡み合った糸を意図的にたぐり寄せようというアプローチです。
例えば、先日紹介した
「音読」すれば頭がよくなる―一日二〇分!能力はここまでアップする
川島隆太著

にしても、「学習」の話をしていますが、中身は完全に医学的アプローチ(脳科学)です。ひょっとしたら医学のコーナーに行けば、もっと違う発見があるかもしれません。ビジネスのコーナーにも、腐るほど学習や教育を扱った書籍はあります。社会学にも心理学にもあります。旅行雑誌のコーナーにも、最近の旅行のトレンドを考えると何かありそうな気がします。安っぽい図ですが、

この円の、各領域が重なり合っている部分を見つけるということです。
ということで、
・本屋に行ったらおもむろにカゴを持ち
・ふらふらと自分とは関係なさそうな棚を順番にまわり
・気になった本をとりあえずカゴに入れていきましょう
・一通りまわり終わった後で、自分が行きたいと思っていた本棚に行きます
・レジに行く前に、空いている椅子にでも座って財布と相談しながらどれを買うか検討します
・買わないものは自分で元にもどすか、店員さんに戻してもらうようにすればよいでしょう。
私の友人は、この後「積ん読」を避けるために、購入直後に喫茶店に立ち寄り、目次に目を通すという行為が重要だと主張していました。なるほど。たしかに、こうすれば書籍のフレームワークが頭に入り、後日ちゃんと読む時のベースにもなりますし、本への関心を高めることも出来ます。
こんな感じで本を買っていると「積ん読」になりがちですが、私は積ん読自体は、それはそれで重要ではないかと思います。というのも、その本自体を選んだという点に何か問題関心がある(あった)ということであり、積んでおかなければその問題関心自体を忘れてしまうかもしれません。なので、積ん読も悪くないと思っています。
最近は時間もなくネットで済ましがちなのですが、リアル書店の徘徊には、ネットにはない偶然の出会いがあると思います。時間に余裕のあるときにでも一度是非実践してみてください。
----- 追記 2004.3.10 -----
コンサル的思考法の実践道場で、「積ん読」を避けるための「ピンポイント読書」という方法が紹介されています。「積ん読本」の中から毎日1冊チョイスし、目次を見て一番興味ある部分をその日のうちに読んでしまうというものです。
昨日から早速実践。読書とは著者との格闘である、とはよく言ったものですが、本屋で出会う→購入→積ん読→どれを読むか選ぶ→目次で読みたい箇所を選ぶ、はまさに格闘。敢えてつまみ読みすることで問題意識もフォーカスされますし、この方法、なかなか効果的だと思いました。半年ぐらい前に購入した本が(笑)この2日で4冊消化出来ました。オススメです。
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私が見てきた優秀な人(*1)、特に発想力、着想力に優れた人の、ノートの取り方には一つの共通点がある。大学院時代からうっすら感じていたことではあったが、社会人になって確信に変わった。
それは、図を多様し、殆ど図解されている点だ。
私の最も尊敬するある先輩のノートは、当然のように図だらけである。
その先輩とPDAの話をした時の言葉が印象に残っている。
「思いつく事がすべて図になってるから、そういうのをハンドリングするにはPDAっていまいち力不足なんだよねー」
この図解傾向はノートの場合だけでなく、ホワイトボードに書く時でも、パワーポイントで資料を作る時にも当てはまる。
ちなみに、これとは直接関係はないが、議論が盛り上がってくると、立ち上がってホワイトボードに絵を描き出すという行動特性も共通しているように思う(これはコンサルタント的習性だが)。
今でこそ「図解思考のススメ」を謳った書籍が本屋に沢山並んでいるが(最近は陳腐化してきて明らかに下火気味)、出来る人はそもそも図解思考しようと意識しなくても、そういう思考をしているように思う。
図解するというのは、要するに「本質を捉える」ということだ。文章でだらだら表現するのではなく、キーワードレベルで本質を捉え、その関係性を理解し、図解する。
その意味で、これまで図解してこなかった人は、システマチックに図解していくだけでも、十二分に効果はあると思う。副次的には考える力もつく。
図解はセンスではなく技術である、と主張する本も見かけた。確かに「図解する」という点だけに限れば技術かもしれないが、最終的にはセンスが重要になってくるように思う。
図解思考の書籍が世に出回ったということは、ここで紹介されている図解のパターンや、方法をそのまま用いるだけではこの類の本を読んだ人達と差別化出来ないということでもある。つまり、他者と差別化を図っていくためには、センスが必要ということだ。同じ方法(図解)でも、例えば、一つ切り口をかえれば全く違った結果が出る。その「切り口」として何を選ぶか、それはまさにセンスに他ならない。
図解思考が流行る以前から当たり前のように図解思考だった人達は、センスの面でも優れている割合が高いように思う。いつも「はっ」とさせられる。
では、どうやってその「センス」を身につけ、磨くのか?
もって生まれた「センス」というものもあるが、訓練で磨くことも出来る「センス」もあるように私は思う。定式的な方法論があるのかどうかは分からないが、感度の高いアンテナを張って、見たり、聞いたり、書いたり、考えたり、常に意識して磨いていく(訓練)のが、結局のところ王道ではないかと思う。
どなたか、良い方法論、実践があれば教えて下さい。
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図解の練習に使える本をちょっと紹介。
図で考える人の図解表現の技術―思考力と発想力を鍛える20講
久恒 啓一 (著)

この手の本は山ほど出版されているが、沢山読む必要は無い。数冊読んで、それを実際の業務にどう生かすかを考え、実践していくことの方が重要。
あと、普段から図解思考な人がこれら書籍を読んでも大して得るものは無いと思う。
最強の戦略は「図」で立てる!―アイデアを一気に実現に近づける、図解発想の技術
村山 涼一 (著)
こちらは上記とはちょっと毛色が違うが、より実用的、実践的な本。使えるフレームワークが沢山例示されており、即戦力になると思う。
<この文章は、以前某blogで掲載したものを加工し、再掲しています>
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(*1)優秀と一言にいっても、何をもって優秀とするかは難しいところです。
いろんな評価軸があります。でも、ここでは私が勝手に優秀だと感じた人の話をしています。
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私は、学習を科学することが好きである。いつからこういうことに興味を持つようになったのかは分からないが、ドラムやパソコン等、いろいろなものを教える・学ぶことを通して、常に合理的に身につけることを考えてきたことが一つの要因だとは思う。
こうやれば頭に残りやすい、ここまでやらないと身に付かない等の、経験的に感じてきたことを、脳の仕組みに照らして科学的に説明してくれていると思ったのがこれ。
「音読」すれば頭がよくなる―一日二〇分!能力はここまでアップする
川島隆太著

脳科学者の視点で、脳を鍛えるにはどのようにすれば良いか?を明らかにしてくれるのだが、著者の自信を随所に感じる本で、所々に出てくる「言い切り」など読んでいて気持ちがよい。
鍛えると言ってもピンとこないが、要するに脳を使って活性化させる、ということである。では、どこを、どうやって鍛えれば良いのか。著者によると、大脳皮質の前頭葉の一部である「前頭前野」という部分を鍛えることが重要であり、この部分は人格、性格、元気、積極性などとも関連が深く、また、意志決定や判断を担う部分でもあるという。その前頭前野を鍛えるための方法として、ここでは「音読」と、その効能を紹介している。
例えば、音読の実践により、痴呆症が改善された、自閉症児のコミュニケーション能力が向上した、小・大学生の学習効果、作業力が向上した等という結果が得られているという。
色んなものを学んだ経験&教えた経験に照らして、フンフン言いながら読んだ。
など、同意出来る部分も多い(と言いつつも、音読そのものは取りあげていないけど)。
# 「オーバーランニング」という言葉を聞いて、「オーバーラーニング」という言葉を思いついた。
# どこかで使われているのかもしれないけど、このネタを説明する機会があれば使ってみよう。
ドラムネタばかりで申し訳ないが、奇数連符が曲中で使えるようになりたくて1週間それだけ練習したことがある。練習し続けた結果、ある瞬間出来るようになり、それ以後はしばらくやらなくてもちょっと練習すればそのカンはすぐに戻ってくるようになった。
練習してもある途中から伸び悩むが、それでも練習し続けるとその壁を越え、また急激に伸びるという経験もしてきたし、そういう生徒も沢山みてきた。これはドラムだけでなく、スキーでも同じことが言える。
仕事に関連して言えば、メール返信作業等の単純作業をやってから、企画書作成のような考える作業に取り組んだ方が明らかに作業効率が良い。
「音読」という部分を取り去ってしまえば新しい発見はあまりないけれど、経験的に感じていたことが科学的に論証されていく点におもしろさを感じた。
後半は、英語学習における音読の効能について、英語の音読で有名な国弘正雄氏との対談が収録されている。読む限り、音読による英語学習の効果には期待出来そうな印象を受ける。著者は実践していないのでその効果についてアレコレ言うことは出来ないが、まずはやってみようと思って以下の書籍を購入した。
CDブック 英会話・ぜったい・音読・入門編―英語の基礎回路を作る本 講談社パワー・イングリッシュ
国弘 正雄 (編集), 久保野 雅史, 千田 潤一

「音読すれば~」の書名の通り、本書は音読に的を絞ったものだが、それ以外の主張も興味深い。興味のある方は読んでみて欲しい。
ちなみに、100マス計算の実践で一躍有名になった陰山英男氏は、川島氏の研究を自身の実践の拠り所としている。こちらも、興味のある方はどうぞ。
◆ビジネスパーソンへの示唆
仕事に役立てるという点では、何か直接役立つものが提供されているわけではないが、スキルを身につける等のシチュエーションにおけるメタレベルでの役立つ情報は沢山あるように思う。
音読と言ってもその場所の確保が問題になるが(電車の中では出来ないし、家でもやりにくい。会社ではもちろん出来ない。)、先日紹介した「モーニングマネジメント」と組み合わせて、朝早くから誰もいないオフィスで音読というのも一石二鳥。
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